Musique

ディスクオルゴール

世界でも10台しか残っていないと言われる
オルフェニオンのアンティーク
オルゴールがあります。

fait maison のチャペルには、世界でも10台しか残っていないと言われるオルフェニオンのアンティークオルゴールが、今も生き続け、バージンロードを歩む花嫁の為にそのやさしい音色を奏でています。

1886年、ドイツのパウル・ロッホマンによって発明されたといわれるディスクオルゴール。
当時、人々が音楽を聴く手段としては、生演奏かオルゴールしか選択肢はありませんでした。
ディスクにはおよそ8000個の穴があいていて、ディスクが一周することで一曲の音楽が奏でられるのです。一曲をディスク一枚に刻み込む。パソコンが生まれるはるか前、職人たちはそれをどうやって計算していたのでしょう。

「いつでも自由に音楽が聴きたい」。優れた音楽をゼンマイひとつで聴くことができるオルゴールが人々を魅了していた1877年、トマス・エジソンが蓄音機を発明しました。

長時間の録音・再生機能を持つ蓄音機の台頭により、人々の関心はオルゴールから蓄音機に移っていきます。1930年代には店頭から大型オルゴールが消え、ほとんどの職人が姿を消しました。
その後時代は電気の音の世界、ラジオ・テレビへと移っていくことになるのです。

同じ曲を繰り返し、だんだんと遅くなって止まるオルゴール。
一見欠点とも映るその特性は、人々のこころにやさしく寄り添う力を持つことが、現代の科学・医学により明かされています。

低周波・高周波を同時に持ち、それが脳幹を刺激して交感神経を沈静化させるため、不眠症の改善や胎教にも役立つこと。
繰り返し一曲を聴き、身体に入れ込むことは、優れた音楽教育であること。

こころを癒し、情緒を深めるその美しい音色は、喧騒の中を生きる現代の人々にこそ愛されるべきものなのかもしれません。